ベタベタ換気扇。油でコーティングされて取れない時の簡単油おとし掃除方法と綺麗に保つ方法

知らず知らず換気扇がベタベタになっている事って多いと思います。

頻繁に掃除をすれば、ベタベタ汚れもすぐ落ちるのですが、
キッチン掃除の度にファンを外して、開閉窓まで掃除するのはとても大変でしない人の方が多いのではないでしょうか?


年末の大掃除や、定期掃除でピカピカに掃除できて、綺麗に保つ方法をご紹介したいと思います。



換気扇周りの汚れは何?

換気扇周りの大半が、蒸発した油や微粒子になって飛び散った油に
埃や煙に入ってる成分が結合したものです。


単純に油がついた換気扇周りなら、市販の洗剤やお湯+重曹で簡単に落とす事が出来ます。


しかし、
魚油や亜麻仁油などの乾性油が含まれていると、
乾性油は酸化などによって変質し、硬質化するため
換気扇は油でカチカチにコーティングされ、汚れが落とせない状態になります。









乾性油って?


乾性油である荏油(じんゆ)※エゴマ油は、昔は雨をはじくために番傘の塗料として利用されたり、
ワニス(木材塗料)として利用されたりしていました。

乾性油は、亜麻仁油、エゴマ油の他に
グレープシードオイル、桐油、くるみ油、紅花油、ひまわり油、魚油があります。



さんま、サバなどの煙に含まれる油は固まってしまうと言う事です。

カチカチになってしまう乾性油もありますが、
べったり、固まって放置していると取れにくなる半乾性油もあります。
ゴマ油、大豆油、コーン油、綿実油などです。

サラダオイルに含まれる大豆油や、
中華炒めで良く使われるゴマ油は、高温加熱される事が多く煙になって換気扇まわりにこびりつく事になります。

不乾性油は
リノール酸、オレイン酸を含むオリーブオイル、キャノーラ油、ピーナツ油です。


換気扇は、乾性油、半乾性油、不乾性油の複数の特性をもった油による複雑で複合的な汚れ方です。







換気扇の掃除方法は?



乾性油によってカチカチなった汚れ落としは
業者は強酸や強アルカリや塗装剥離剤のトリクレンを使ったりしますが、
一般家庭では危険なのと、廃液の処理が出来ないので使わない方が賢明です。


市販の物でも、かなり強力に乾性油を落とすものもあります。

強力な洗剤やはく離剤を使わない・落ちない場合


換気扇ファンやカバーは取り外し、
酸素系漂白剤(粉)を多めに入れた50°~60°のお湯につけておきます。

半日ほどつけておくと、殆どの汚れは取れると思いますが、
長年放置してるコーティング状になったガンコなこびり付きは取れない事もあります。
汚れが取れていない部分には、重曹やクレンザーなどの研磨剤をふりかけてブラシでこすれば汚れを落とせます。






大型タライや容器がなく、浴槽を使いたくない人は?


大型のポリビニール袋を三重にして、お湯を入れれば大型の容器が無くても漬け置きする事が出来ます。

ポリ袋 70L 透明 10枚組 N-73


角が当たってやぶれないように慎重におこなって、万が一やぶれて水が出ても良い場所でつけ置きしてください。







換気扇そのものは、形状が単純なので、掃除は楽ですが、
レンジフードや開閉窓は、簡単に掃除できません。



外せる部品は、酸素系漂白剤お湯につけ置きすると良いですが、
外せない部品や大きくて漬け置き出来ないパーツは
ドライヤーで温める方法で応用できます。

強力なアルカリ洗剤やセスキ炭酸ソーダ をふきつけて、
上からラップをはりつけてドライヤーで温めます。
すぐに温度が下がるので、洗剤が浸透するまで何度か温めてください。

洗剤がしみこんだ後、温め直し、すぐにブラシでこすります。
重曹や研磨剤をたっぷりブラシに付けておくと、油の成分が丸めこまれてポロポロと落ちます。



スチームクリーナーで細かい場所を落とす事は出来ますが、
レンジフードなど広い場所には物凄く時間がかかってしまいます。





ブラシは良い物を使おう。

それなりの固さで、先端の毛に力がはいる物を選んでください。
ブラシの先端がへたっていたり、柔らかすぎる物は、何倍もの労力がいります。



良い物と言うのは、高級商品と言う意味では無く、
安物で毛あしのヘタリがでたらすぐに交換すると言う意味です。
できることなら、角も掃除できる先端が丸い塗装用のL字になった先曲りブラシが安くてオススメです。


アサヒペン PCチャンネルブラシナイロン J型 CN-J




真鍮ブラシのような固いものだと、アルミ素材だと塗装に広い範囲で傷が付いてしまいます。
こびり付いた部分には、丸めたアルミホイル、
小さくちぎったアルミホイルをブラシに付けて使うと、研磨がとても早いです。




電動ブラシは超便利

電動ブラシがあると、掃除も一気に楽になります。
音はうるさいですが、ハァハァいいながら汗だくになって掃除する事も少なくなります。


電動お掃除ブラシ スーパーソニックスクラバー本体セット


ただし、油がべっとり毛あしに付いてしまうと、すぐにブラシがダメになってしまいます。
替えブラシが高いものだと、交換頻度が下がってしまい、効率が良くありません。

へたったブラシを切り取り、安いブラシを加工してエポキシでくっつけて自作したり、
最初から、ドリルブラシを選ぶとランニングコストは凄く下がります。

電動ドリルに付くドリルブラシなら、
百均のワイヤーカップブラシの上に、市販のブラシを固い針がねで固定して取り付けるのが簡単です。

六角軸付カップブラシ PP 65mm RC-13



 ※ドリルを使う場合必ず、低回転で行ってください。






フードカバー、フッ素・ポリマー・イオン・ガラスコーティング剤を使う


油汚れは落ちにくいものなので、カバーをする事で軽減できます。
ただ、空気抵抗が増え、換気力が落ちてしまうので、出来るだけ薄くてすき間が多いタイプが良いです。


東洋アルミ 60cmニキレテルフンワリフィルター取付磁石付 2781



コーティングを使うと汚れが付きにくく、掃除する時に汚れが取れやすくなります。
専用のコーティング剤が良いですが、カーワックスでも代用可能です。
ファン以外は、厚めに塗っておく事がポイントです。


ワコーズ VAC バリアスコート プラスチック、塗装、金属の洗浄・保護・コート剤 A141 300ml A141 [HTRC3]








月に一度程度、食洗機で換気扇のファンとグリルなどを洗っておく事が綺麗に保つ方法だと思います。
油がワックス状になる前に拭きとりをしておくだけで、掃除がずいぶん楽になります。
ダスキンなどのフィルター交換サービスを利用していると、
フィルター交換を忘れませんし、軽く掃除もしていってくれますので
殆ど汚れません。

 

0 件のコメント :

コメントを投稿